しみないカラーはないのか?
カラーがしみる、しみない
これは簡単に解決できる問題ではありません。
色々な方がいて、
色々な方法があります。
過去、マニキュアがしみるという方もいました。
長年やって思うのは、
食っちゃダメなものだから100%安全はない。
ということです。
しかし、工夫によってしみる確率は下げられます。
実際、カラーリストという肩書きでやっていると、
いつもしみるけどカラーのスペシャリストなら大丈夫なんじゃないか?
という感覚でいらっしゃる新規の方けっこういらっしゃいますが、
最初にしみる、といっていただいた場合。
私がカラーして、しみさせた方はいません。
これは恐らく、
技術面での工夫。
カウンセリングでの感じ方。
この2点だと思います。
しかし、改めて言いますが100%はありません。
まずはじめに
非常に難しい問題です。
何が?
記事にするのが、です。
最初に言っておきますが、
この記事を読んでやったらこんななった!
みたいなコメントはお断りします。
あくまで私のやり方ですので、それを了承していただける方のみ読み進んで下さい。
必要なこと
まずは理解。
だと思います。
私自身ある日を境にかなりカラーがしみるよになりました。
かなり不愉快です。
さらにあれたりもします。
かなり困ります。
最初にこれを私は伝えます。
実際に経験者じゃないとたぶん気持ちはわからない気がするので。
その上で最初に尋ねること
- いつからしみるのか?
- 毎回しみるのか?
- あれたりもするのか?
- どこがあれるのか?
- どこがしみるのか?
- どれぐらいしみるのか?
これを聞くとどれぐらいカラーに弱いかなんとなく判断できます。
あとはこれぐらい細かく聞くと、
安心感が多少あるみたいです。
何が知りたいのか?
しみるだけならまだしも、
あれたり、かぶれたりする場合、
アレルギー反応の方の場合があります。
俗に言う、ジアミンアレルギーの方。
カラーが頭皮に触れなくても症状が出る方もいます。
そうすると技術的な工夫もそうですが、
薬剤の工夫が必要な場合、そうでない場合があります。
しみ方、あれ方を聞いているとそのあたりがわかります。
例えば頭皮の一部があれる場合(だいたい、首回りか側頭部、頭頂部)。
この場合、たぶんアレルギー反応ではありません。
アレルギーだったら全部しみるし、全部あれます。
などなど、けっこう細かく聞きます。
最終的に、質問をして何が知りたいか極端にいうと
薬が触れなければ大丈夫か?薬が揮発しただけでダメか?
この2点です。
触れなければ大丈夫であれば技術の問題ですし、
揮発しただけでダメであれば薬剤の問題です。
薬剤について
これも私の経験と好みによってますが、
薬の強度順位です。
100%ヘナ・マニキュア
↓
香草カラー
↓
微アルカリカラー
↓
アルカリカラー
他にもマニカラとか、ノンジアミンカラーなどもありますが、基本はこんな感じで位置付けています。
しかし私の場合、薬が触れなければ大丈夫であれば全員アルカリカラーでやります。
(もちろん例外もあります)
なぜか?
ここが一番難しいのですが、
カラーがしみるけど染める場合、
もっというと私のとこにいらっしゃる方の場合。
- しみるけど明るくしたい
- しみるけど白髪をしっかり染めたい
- まったくしみたくない
- マニキュアとヘナは嫌だ
このいずれかです。
アルカリカラーを使わざるをえないケースがほとんどなので、
触れなければ大丈夫か、そうでないかが心配なのです。
つまり、技術の領域なのか?そうでないのか?です。
ご参考までに
今まで試したことのあるしみる方対策商材です。
ノンジアミンカラー
これは読んで字のごとくジアミンが入っていないアルカリカラーです。
かなり探しましたが私は1社しか見つかりませんでした。
通常のアルカリカラーと同じくトーンアップできます。
アレルギー反応も出ません。
問題は何か?
そもそもジアミンがあるおかげで、
カラー剤は色が透けないそうです。(メーカー談)
なのでどんなに薬をためて塗っても、
どんなに時間をおいても、
白髪は染まりません。
染まりはしますが、光が当たると真っ白です。
さらに、アレルギーでしみる方は刺激にも弱いことが多いです。
よって、使用は限定されます。
カラーに混ぜるあやしい水
これも読んで字のごとくです。
ようは、混ぜると毒素を分解します的なものです。
確かにしみなくなる方もいました。
ただ、染まりはかなり悪くなる。
特に白髪。
あがりも悪いです。
混ぜる%が1剤に対して30%を超えてしまうと、
かなり影響がでます。
というより30%も混ぜるなら何混ぜてもカラーが薄まるからしみづらくなるんじゃないか?
ということでありとあらゆるものを混ぜましたが、
けっこう効くものが多かったです。
プロテクトスプレー、クリーム
使う方多いのではないでしょうか?
私はあまり使いません。
たしかに効果はあるのですが、カラーの持ちがかなり悪くなります。
特に白髪。
実験をしたことがありますが、
これらの上からがっちり白髪染めを塗布、
その後、そうでないものと両方何回シャンプーしても大丈夫か?
けっこうな差がありました。
ただし、効果はあります。
演出効果もあると思います。
結局
上記の商材以外もかなり色々試しましたし、
勉強もしました。
しかし本当に無理な方以外は、
商材ではなく、技術だ。
という結論にいたっています。
もちろん商材も必要ですが、
メリットとデメリットがありすぎる。
お客様に諦めていただく部分が多すぎる。
やはり技術の上に商材だと思います。
次回は技術と、知識を交えながら書いていきます。